zencro’s diary

乱歩奇譚SSと雑記

カガミを待ちながら


「静かだなぁ」こじんまりとした小屋の中、まっくらな屋外を眺めながら呟いた。
〈被告の動機に情状酌量の余地はあれど犯行に職務上知りえた知識及び技術、加えて自己の立場上の利点を利用した用意周到さと狡猾さ、殺害した15人という人数、さらに被告自身の反省の無さを見るに、極刑をもって処するのが妥当と思われる〉か。なるほどねえ。…カガミ、お前の記録更新したよ。しかも1日足らずだぁ、ハハッ、ハハハハハハハハハハハハハハハ、我ながら凄えよなあ、おかげで身体ガッタガタだよぉ。あーアケチ君ごめんねぇ、眠ってる間に君んちで機関のネットワークだいぶ利用させてもらっちゃったから、あとできっと面倒かけちゃうよねぇ。まあ君のことだから上手く切り抜けると思うけどさ。あーーしっかし疲れたなぁーこれでカガミが眠ったまま来なければ、捕縛されるまでココで休めるなあ、まあ覚醒するように仕掛けたから遅かれ早かれ来ちゃうだろうけど。
ひとでなしだねぇ、無様だねぇ。こんな末路にひとまわりも年下を巻き混んで、罪もない奴ら巻き添えに命まで奪って、中には顔なじみも結構いたよなぁ、あーあ全く非道い大罪人だ。
カガミ、憶えてるかなあ。両方持ってきてくれよぉ、鍵束と、あと、銃さ。銃はちゃあんとタマ抜いてあっからさ。どうだい、映画通りだろう?まさか間抜けな主人公みたく空の銃だけ持ってこないよなぁ警視…いや元警視だもんね。ちゃんとハンカチでくるんどいたから、弾丸も装填して持ってくるんだよ。お前が来れば、俺の審判はお前に委ねるよ。…あぁ楽しみだなあ、もうすぐお前に逢えるんだなあ。

ごめんな、目が覚めなければ良いのに。